2014年5月3日星期六

バフェット氏「エネルギーで買収機会」 株主総会

著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが3日、2014年の年次株主総会を開いた。バフェット氏は大型買収を継続する方針を表明し「エネルギー分野で機会があるだろう」と語った。
バークシャー・ハザウェイの株主総会に臨むバフェット氏(3日、米ネブラスカ州オマハ)
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バークシャー・ハザウェイの株主総会に臨むバフェット氏(3日、米ネブラスカ州オマハ)
 バフェット氏の生まれ故郷である米中西部の都市オマハで開かれた総会には今年も3万人を超える株主が集まった。オマハはバークシャーの本社があり、バフェット氏が現在も生活の拠点を構える。コンサート会場のような熱気に包まれたホールで一般株主からの質疑に気さくに応えた。
 バークシャーは昨年6月にブラジル系の投資ファンド、3Gキャピタルと共同でケチャップなどで有名な米食品大手HJハインツを総額約230億ドル(約2.3兆円)規模の大型買収を完了させた。それでもなお今年3月末の手元資金は約490億ドル(約5兆円)にまで積み上がっている。バフェット氏はファンドとの協業は順調だと話し、「再び買収を検討しており、大きな買収になるだろう」と大型買収を示唆した。
 特にエネルギー関連には強気。1日にカナダで送電線を運営する企業を約29億ドル(約2900億円)で買収すると発表。「今後もエネルギー関連での買収機会は増えそうだ」と見通しを語った。
 異例の緩和政策が米景気を支えてきたとの認識を持つバフェット氏。バーナンキ前米連邦準備理事会(FRB)議長の手腕を評価し「現状の金融政策はバブルを作り出してはいない」と話した。
 ただし「(現在の状況が)普通の状態でもない」とクギを刺すのも忘れなかった。出口を探る金融緩和政策については「結末を誰も知らない映画のようだ」と例えた。FRBによる証券購入額の減額が続くなか、ナスダック総合株価指数が軟調な動きを示すなど株式市場には動揺の兆しも見える。
 83歳と高齢のバフェット氏。昨年の総会では後継者について取締役会で合意したことを明らかにしていた。今年の総会でも後継者の具体的な名前について明言はしなかった。時折、声をからしながらも、司会者を置かず自らメモを取りながら質問に応じた。自身で残り時間を確認しながら、6時間を超える長丁場を取り仕切った。taobao代行